RECIPEつくるたのしみ
キヌアとドライトマトのサラダ仕立て

加えるだけで味が決まり、おいしさが濃縮されたペーストやソース、オイル漬けなどの食材。毎日の食卓の心強い存在で、日持ちもきき便利な一方で、なかなか使い切れなかったり、いつも同じメニューになるなどといった悩みも。
そこで、数々のレストランで腕をふるい、多彩な経験をもつ米澤文雄シェフに、アレンジレシピを教えていただいています。
トマトの甘味と旨味が詰まったオイル漬け
前回に続き、使用するのはイタリア・ピエモンテ州の『プルノット』とつくった「イタリアンフルーツトマトのオイル漬け」です。甘みの強いフルーツトマトをセミドライにして上質なオイルに漬け込み、食材のフレッシュで濃厚な味わいを封じ込めています。
「そのまま食べても十分おいしいので、お好みのチーズと一緒に食べたり、ソテーしたソーセージにのせてもいいですね。色もきれいなので、今回はサラダの具材にしましょう(米澤シェフ)」

DEAN & DELUCA イタリアンフルーツトマトのオイル漬け ¥1,620(税込)
「キヌアとドライトマトのサラダ仕立て」のつくり方
スーパーフードのキヌアに、コロコロとカットした野菜をたっぷり加えたスプーンで食べられるサラダです。セミドライトマトの酸味と甘味、きれいな赤色がアクセント。ドレッシングのクミンは、お好みでシード(種)を使うと、よりエキゾチックな味わいになります。

材料(2人分)
赤玉ネギ | 1/4個 |
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キュウリ | 1/2本 |
キヌア(茹でたもの) | 50g |
ブロッコリー(塩茹で) | 1/3房 |
★イタリアンフルーツトマトのオイル漬け | 30g |
イタリアンパセリ(フレッシュなもの) | 適量 |
ルッコラ(フレッシュなもの) | 適量 |
<ドレッシング> | |
・クミンパウダー(クミンシードでもよい) | 2g |
・レモン果汁 | 適量 |
・エクストラバージンオリーブオイル | 大さじ2 |
つくり方
- <下ごしらえ>赤玉ネギ※、キュウリは2〜3mm角の角切り。キヌアは沸騰した倍量のお湯に塩2つまみ(分量外)を入れてキヌアを入れ、弱火で10分ほど茹でる。ブロッコリーは塩茹でしてざく切り。
- 1をボウルなどに入れ、ざく切りにしたドライトマトを加える。
- 2にイタリアンパセリをざく切りにして加える。
- 3にキヌアを入れ、レモン果汁、クミンパウダー、オリーブオイルを入れ、よく混ぜ合わせる。味を見て、塩(分量外)で調味する。
- うつわに盛り付け、ルッコラを飾り、仕上げにオリーブオイル(分量外)を回しかけたら出来上がり。
Tips|赤玉ネギで彩りもよく
普通の玉ネギで代用してもよいが、赤玉ネギは比較的、辛みが穏やか。なおかつ色もきれいで、食欲をそそる。
乾燥させたドライトマトとはまた違い、そのままでも食べられる「イタリアンフルーツトマトのオイル漬け」。今回レッスンしてもらった2品を始め、毎日のお料理に取り入れて、自由にたのしんでみてください。

米澤文雄|FUMIO YONEZAWA
株式会社No Code代表。オンラインサロン「Chef +」を運営する。恵比寿のイタリアンで修行後、22歳で渡米。N.Y.の三ツ星レストラン『Jean-Georges』で日本人初のスーシェフを務め、多様な食生活の人々をもてなす。2018 年秋、東京・南青山にグリルレストラン『The Burn』をオープン。著書に『ヴィーガン・レシピ』(柴田書店)。