RECIPEつくるたのしみ
シェーブルチーズとベリーのサラダ

一人で、パートナーと、または友人を招いて。休日の前夜や週末など、自宅でゆっくり寛ぎながら、おいしいワインと旬のものを食べたい日があります。そのようなとき、どうすればもっとたのしめるのでしょうか。
料理家でありソムリエの平野由希子さん曰く、大切なのは「シンプルであること」と「五感を使いたのしむこと」です。

「とくに旬のものを使う場合は、素材の味をいかしたメニューや、つくりやすいレシピであることを意識してみましょう。シンプルなレシピこそ、素材の組み合わせや塩の使い方、火の入れ方などが、とても大切です。
また、料理をつくるときは五感で味わって。色、味、香り、テクスチャー、そして、料理をするときの、音や音楽も。それらが重なりあって、おいしさが生まれます。たのしみながら料理することも大切。たとえば、ワインを飲みながら料理するとかね」
ここからは、平野さんが「つくってみると、間違いなくおいしいと感じるようなレシピ」という春のお料理と、DEAN & DELUCAのソムリエがおすすめするワインをご紹介します。
「シェーブルチーズとベリーのサラダ」のつくり方
おいしいチーズがあったら、ベリーのサラダはいかがですか。今回使ったのは、ヤギのミルクでつくるシェーブルチーズ。ヤギは春に子どもを産み、青草を食んだミルクを出すため、これから初夏にかけてフレッシュなものが出回ります。「ロゼワインと一緒に、太陽の下で食べたいサラダ(平野さん)」。

材料(2人分)
シェーブルチーズ (フレッシュタイプ) | 40g |
---|---|
生ハム | 3〜4枚 |
ベリー(イチゴ、ラズベリーなど) | 12粒ほど |
ルッコラ、クレソン、トレヴィスなどの葉野菜 | 適量 |
<ドレッシング> | |
ストロベリージャム | 大さじ1 |
ワインビネガー | 大さじ1 |
エキストラバージンオリーブオイル | 大さじ2強 |
塩 | 小さじ1/3 |
つくり方
- 生ハムは、食べやすい大きさに切る。イチゴはヘタをとり、半分に切る。葉野菜は、水につけてシャッキとさせた後、水気をよく拭き、食べやすい大きさにちぎる。
- <ドレッシング>の材料を混ぜ合わせる。
- ①を②で和え、器に盛り付けたら、シェーブルチーズをちぎってちらす。
使用したグローサリー
【STORE】DEAN & DELUCA/ストロベリー&ストロベリージャム
【STORE】ふくどめ小牧場/チロール・シンケン
【STORE】ブラボレウム/エキストラバージンオリーブオイル ピクアル 200ml
「シェーブルチーズとベリーのサラダ」におすすめのワイン

「ロゼワインとたのしみたい」という平野さんのリクエストを受け、ソムリエが選んだのは、イタリア エミリア・ロマーニャでつくられるスパークリングワインです(写真左)。
Ca de Noci/Tredame 2018
カデノーチ/トレダメ 2018
イタリアの土着品種を使い、瓶内2次発酵でつくられた微発泡のロゼワイン。グラスから広がる赤い花のブーケのような華やかな香り、苺やアセロラを思わせる甘やかな果実感に、酵母由来の旨みがしっかりと溶け込んでいます。
ベリージャムのフレーバーとトレヴィスの苦みがワインのもつフレーバーと調和し、瓶内2次発酵で生まれたきめが細かい発泡が生ハムの油脂分をきれいに中和してくれます。

平野由希子 YUKIKO HIRANO
料理研究家、日本ソムリエ協会認定ソムリエ、大井町のワインバー『8huit.』オーナー。書籍や雑誌などでも活躍しながら、商品開発なども手掛ける。
https://www.yukikohirano.com/