RECIPEつくるたのしみ
春のお祝いごはん

食卓に春を呼ぶ、ちらし寿司
桃の節句に、卒業、入学のお祝い。春の訪れをたのしむ、お花見。華やかな行事が増えるこの季節に、旬の食材をふんだんに使ったちらし寿司で、家族や親しい人たちと食卓を囲みませんか。
ちらし寿司は、その名の通り、様々な具材を「ちらす」ことから名付けられたとされています。その起源は、平安時代に食べられていた「なれずし」。これは、魚をごはんに漬けて発酵させたもので、酸味は発酵によるもの。かつては保存食として親しまれ、寒い冬に漬けると3月のひな祭りのあたりで食べ頃を迎えることから、この時期によく食べられていました。室町時代に入ると酢が出回りはじめ、酢で寿司をつくるようになり、少しずつ具材もバリエーション豊かで華やかに。現在では、地域や季節で、様々なちらし寿司がたのしまれています。
酢飯とあわせるだけの簡単“具だくさん”ちらし寿司
ちらし寿司といえば、様々な具材をのせるたのしみ。そのベースとなる酢飯がおいしく仕上がると、なお味わい豊かに。また、具材の組み合わせも、よりおいしい相性があります。
ここでは、酢飯とあわせるだけで約3人前のちらし寿司ができるDEAN & DELUCA(ディーン & デルーカ)の和食材を使い、旬の食材と組み合わせたおすすめの盛り付けをご紹介。また、それぞれのレシピをより一層おいしくしてくれる、相性の良いすし酢もお届けします。

桃の節句に
ふっくらはまぐりのちらし寿司
春先の2〜4月においしさの増すはまぐりを、優しく爽やかに味わうちらし寿司は、桃の節句にぴったり。スライスしたラディッシュを乗せると、お皿に花が咲いたように華やか。仕上げにレモンピールを添えて、清涼感のある香りも加えました。
材料 (2人分)
★ちらし寿司の具 はまぐりとセロリ | 1袋 |
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米 | 2合 |
すし酢 | 50cc |
ラディッシュ(スライス) | 3個 |
空豆(茹でる) | 10粒 |
レモン(皮のみ。細切り) | 適量 |
つくり方
- 米2合を炊き、熱いうちに寿司酢をあわせ、杓文字で切るように混ぜ合わせる
- 1に[ちらし寿司の具]を加え、軽く混ぜる
- ラディッシュ、空豆を彩りよく並べ、お好みでレモンの皮を添える


【おすすめのすし酢】
今川酢造 マルサンすし酢
米酢をベースに、砂糖と食塩だけで味を調えています。すし飯を始め、酢のものやお漬ものなど、シンプルな味わいゆえ幅広く活用できます。
¥464(税抜¥430)

竹の子の食感と香り、
芳ばしくやわらかい焼き穴子を贅沢に
シャキシャキとした竹の子のよい食感と香り、芳ばしくやわらかい焼き穴子が、すし飯によく合います。花型にカットしたレンコン、菜の花、ふんわりちらした錦糸卵が相まって、春らしいおめでたい一皿に。
材料 (2人分)
★ちらし寿司の具 竹の子と焼き穴子 | 1袋 |
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米 | 2合 |
すし酢 | 50cc |
レンコン(下茹でして輪切りにし、花形に) | 60g |
菜の花(下茹でして食べやすくカット) | 1/2束 |
錦糸卵 | 卵2個分 |
木の芽 | 適量 |
つくり方
- 米2合を炊き、熱いうちに寿司酢をあわせ、杓文字で切るように混ぜ合わせる
- 1に[ちらし寿司の具]を加え、軽く混ぜる
- 錦糸卵、レンコン、菜の花を彩りよく並べ、お好みで木の芽をのせる


【おすすめのすし酢】
河野酢味噌製造工場 赤酢 すし酢
赤酢ならではの深い味わいと、まろやかな酸味が、素材のおいしさを一層引き立てます。コクのある深い味わいに仕上がるのが特徴。
¥464(税抜¥430)

旨みたっぷりの桜海老に
はりしょうがのアクセント
桜海老の風味広がり、はりしょうががアクセントになっています。昆布だしがしみ込んだかんぴょうも魅力。うるいやこごみなど形がユニークな春の山菜を乗せると、お皿の中に動きが出て軽やかに。
材料 (2人分)
★ちらし寿司の具 桜海老とはりしょうが | 1袋 |
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米 | 2合 |
すし酢 | 50cc |
うるい(食べやすくほぐす) | 3本分 |
こごみ(下茹でする) | 5本 |
絹さや(下茹でして細切り) | 1/2パック |
せり | 1/4束 |
つくり方
- 米2合を炊き、熱いうちに寿司酢をあわせ、杓文字で切るように混ぜ合わせる
- 1に[ちらし寿司の具]を加え、軽く混ぜる
- こごみ、絹さやを彩りよく並べ、うるいとせりをふんわりとのせる


ちらし寿司と一緒に。春を告げる3つのレシピ

春の野菜といえば、爽やかな香りと独特の苦みが特徴です。特に、この苦みが、冬の間に体へため込んだものをリセットしてくれるといわれています。そんな季節の野菜と、春を告げるさっぱりとした魚介を使った、ちらし寿司とともにたのしみたいレシピです。
かぶとみょうがの梅くろず浅漬け
食べやすいサイズにカットしたかぶを、梅くろずで浅漬けに。やさしい酸味は、箸休めの一皿にぴったりです。
材料 (2人分)
★梅くろず | 20cc |
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かぶ | 2個 |
みょうが | 1個 |
スナップエンドウ | 2本 |
塩 | 3つまみ |
つくり方
- かぶは、食べやすい大きさに切り、塩を振り10分程度置く
- みょうがはスライスして、水にさらす。スナップエンドウは、千切りにする
- かぶの塩を水で洗い流し、水気を切る
- 2と3を梅くろずとあえ、30分程度置き、味をなじませる
真鯛の煎り酒和え
昆布で締めた真鯛に、煎り酒をひとふり。昆布の旨みに煎り酒のほどよい酸味と出汁が香る、春の前菜です。
材料(2人分)
鯛(切身) | 70~80g |
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昆布 | 3~4枚 |
日本酒 | 適量 |
★煎り酒 | 5cc |
小菊 | 適量 |
つくり方
- 昆布を日本酒で湿らせる
- 鯛の切身を昆布でしっかりはさみ、2~3時間置く
- 2に煎り酒を振り、軽くあえる
- お皿に盛り付け、小菊を散らす
子持ちかれいの煮つけ
旬のかれいを、ふっくら煮つけに。良質なサトウキビからつくられる生砂糖の上品な甘さと照りが、食欲をそそります。
材料(2人分)
かれい | 2切れ |
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生姜(薄切り) | 5g |
★生砂糖、酒、みりん | 大さじ2 |
醤油 | 大さじ3 |
水 | 150cc |
ししとう(焼く) | 適量 |
つくり方
- 鍋に、生砂糖、酒、みりん、醤油、水、生姜を入れ、軽く沸騰させる
- 1に、かれいを入れ、落とし蓋をして、ときどき煮汁をかけながら10~15分中火で煮る
- 出来上がりの5分前に、ししとうを加えて煮る