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SEASONAL旬をたのしむ

結びに願いを託して

POSTED2022.12.08

世界各地で脈々と受け継がれる伝統行事ーー。はるか昔から、豊かな実りや健やかな日々を願い、祈りが捧げられてきました。時代を越えて今もなお、私たちの暮らしに息づいています。

その中で、今に伝わる風習の一つに、新年を迎える際に「お飾りを飾る」というものがあります。お飾りには、大きく「しめ縄飾り」や「水引飾り」があり、日本各地の家庭で親しまれています。

古きよきをこれからも大切に、守っていきたい。そのためにも、今の時代に合うかたちでおたのしみいただきたい。そう考えている私たちに、水引飾りのつくり手である『TIER(タイヤー)』長浦ちえさんとの出会いがありました。

長浦さんが手がける、現代になじむお飾りに込めた想いとは。そして、これからも受け継いでいきたい物事について、お話を伺います。

INTERVIEW
TIER・長浦ちえさん

福岡を拠点に、水引文化研究家/水引デザイナーとして、国内外で活躍する長浦ちえさん

お飾りの中でもTIERのものは、伝統的な色づかいやモチーフながらも、シンプルで、今の暮らしになじみます。

「日本文化には、古くから伝わるしきたりがあります。その境界線を越えると斬新になったり、内側にいると日本文化らしさが残ったり。何を大切に、どのくらい越えるのか。美大を卒業して企画メーカーに入社し、水引の商品をデザインしていた当時の私は、その境界線の行き来がたのしかったのだろうと思います」

「境界線を行き来する」を具現化したようなデザイン。そこには、どのようなこだわりがあるのでしょう。

本質を変えないために、守り方は変えていく

使用している水引。古くは和紙が使われていたそう

「私は、主に赤白の水引を使うのですが、赤白にはそもそも“不浄(褻枯れ)を払う”という意味があります。“褻枯(けが)れ”は、褻(け)が枯れる。つまり日常が枯れるということ。医療が発達していない時代、褻枯れると、大袈裟ではなく死に至る可能性がありました。そうならないためにも、赤は生命力を象徴する色として使われてきたんです」

一つひとつ、水引を結ぶ

「また、右紅左白で、赤色が右で左に白色がくるように。左側に、最も尊ばれる白色を陽の方向に据える、という日本の慣しです。これにならって、たとえば赤白以外の色の水引でアレンジする場合も、濃い色を右側に配置する場合もあります。根底に、右紅左白の考え方があるからです」

オリジナルデザインの「松喰い鶴」。蓬莱山の上空を優雅に舞う姿をイメージしてデザインされた

「モチーフは鶴や松など伝統的なものを中心に、日本古来の意味を込めています。ただ、鶴は鶴でも昔ながらの形ではなく、もう少し要素を抜いて、現代でより輝くようなフォルムになるよう工夫しています。

また、時には要素を抜くだけでなく、あえて価値を追加することもしています。たとえば『松喰い鶴』。蓬莱山(ほうらいざん)の上空を舞う松喰い鶴は、長寿と繁栄を願うとされ、その優雅に舞う姿をイメージしてデザインしています。

しきたりも境界線も、時代によって変わっています。でも、辿っていくと、本質は時代を超えて繋がっている。そういう一本筋が通っているものを理解して、令和の時代に合うものを提案していくのが伝統を守ることなのかなと思うんです」

水引は、日常や大切な誰かへの気持ちを託す存在

長浦さんは、すべてTIERメンバーの手で結ぶことにもこだわるため、できる数に限りはありますが、譲れない仕事の一つです。

「お飾りなどに使われる水引は、“結び”に想いや願いを託してきた存在でもあると感じます。日常が平穏無事であること、大切な誰かが健やかであること・・・・・・相手を想い、結びに込める気持ちは、今の時代にも共通するのではないでしょうか。だからこそ、人の手でつくっていきたい。

簡単そうに見えますが、この正円をつくるのも難しいですよ。でも、必ず正円でなければだめ。シンプルだから均衡が際立って、楕円になるとデザインが台なしになるんです。手で結ぶからこのくらいは仕方ない、という妥協はありません」

難しいことは承知のうえで、現代の暮らしになじむシンプルなデザインにしているのは「使ってほしいから」。かつてはなかった小ぶりなサイズもラインナップするなど、新たな表現も模索しています。

「コンセプトに『ハレもケも』と掲げているんですけれど、お正月や節句などのハレの日はもちろん、何気ないケの日にも飾っていただけたらうれしいですね。たとえば、自分の誕生日や家族のちょっとしたお祝いとか。お飾りがお正月だけのものじゃなくて、1年を通して飾ってたのしめる、毎日に豊かな変化をもたせるものになればと思っています」

部屋のどこに飾ってもなじむコンパクトサイズの「紅白さざんか」

TIERならではの、現代らしい使い方は他にも生まれているそうです。

「同じお飾りでも、人によって込める想いも使い方も違うと、お客さまから教えていただきました。それは“贈る”という使い方です。

TIERのお飾りは、手ごろなものは1200円くらいなので、贈りものに選んでいただきやすいみたい。ある日、お客さまから『長浦さん、娘が受験生なの。絶対に合格したいから、どれがいい?』と聞かれたことがあって。さざんかの葉をモチーフにしたお飾りをお見せして『さざんかの葉には“困難に打ち克つ”という意味合いあります』と伝えたら、打ち克って受かってほしいと選ばれました」

同じお飾りでも、どう選ぶかは人それぞれ。「もちろん、デザイン性がいいからという入り口でもいいんです」と長浦さん。

「でも、昔から受け継がれる意味合いを知ったうえで手にとっていただけたら、さらに想いがのったり、愛着が湧くと思うんです。だから、パッケージの裏側に詳しい紹介も載せていて。知ることで、使い方や選び方が変わって、意識も変わる。これは、伝統的なものであるお飾りや水引が、現代の暮らしの中で豊かに拡がることで、未来に繋がっていくのだと思うんですよね」

ものを通して、伝統を知り、ものと人、さらには人と人とが繋がっていく。たのしみながら、ストーリーや歴史までも感じられるTIERのお飾り。このお正月は、長浦さんが紡ぐバトンを受け取ってみませんか。

PROFILE
長浦ちえ|CHIE NAGAURA
水引文化研究家/水引デザイナー。福岡県生まれ。武蔵野美術大学油絵学科卒業後、企業の水引デザイナーとして水引商品等の企画・開発に携わる。2004~2005年にかけてパリに滞在。5ツ星ホテル『Ritz Paris』などで水引を使ったアートワークの制作活動を展開する。
帰国後、有名企業のSPやオリジナル商品を多数手掛け、2013年より自身のブランド『TIER(タイヤー)』を創立する。同年に書籍『手軽につくれる水引アレンジBOOK』が出版されたことをきっかけに、伝統を守りながらも従来の水引をアップデートする表現が話題となり、たちまち水引を世に広める。東京スカイツリーオリジナル商品などのプロダクトデザインのほかに、ディズニー『リトルマーメイド30周年記念 日本オリジナルアート』、「2020年ドバイ国際博覧会」日本館の水引制作に携わるなどアートワークでも幅広く活躍。企業や地域、教育機関との取り組みの中で水引文化を伝えている。2019年度グッドデザイン賞受賞。
著書に、水引細工を楽しむ手作りアレンジ本『はじめての水引アレンジ』(世界文化社刊)、『手軽につくれる水引アレンジBOOK』、『手軽につくれる水引アレンジBOOK2』(共にエクスナレッジ刊)の他、近著では水引のルーツや歴史を紐解く読本『日本水引』(誠文堂新光社)がある。

TIER(タイヤー)
伝統をふまえて残すところと変えるところを現代の解釈を交えながら考え、モノや言葉を通して伝え繋いでいく。
Instagram https://www.instagram.com/tier_chie/
HP   https://tiers.jp/

お正月支度をたのしむ

稲藁研究所|さざんか つる

TIER|紅白さざんか 2

稲藁研究所|しめ飾り 福よせかぶ

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