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ARTISAN -カンピージ・サルヴァトーレ
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シチリア島ならではの
伝統的な食材を使った加工品のつくり手
イタリア・シチリア島の南端、マルツァメミに位置する『カンピージ社』。近海で捕れる黒マグロの高級部位“トンノロッソ”のツナや、カラスミ、同地域のIGP※にも認定されているパキーノ産チェリートマトなど。地中海に面した立地を活かし、伝統的な食材を使って加工品をつくっています。
※「IGP」とは、イタリア語のIndicazione Geografica Protetta(保護指定地域表示あるいは地理的表示保護と訳されます)の略語。
シチリアのみでつくられるパキーノトマト

残念なことに製造業を辞めていくつくり手が多い中、カンピージ社では頑なに、その土地でしか味わえない、貴重なパキーノ産チェリートマトの産業を守り続けています。
カンピージ社が手掛けるパキーノトマトは、シチリア島の最南端であるパキーノのみでつくられる、非常に甘く、旨味の強いチェリートマトです。加工すると、より凝縮した味わいとなり、ほかのトマトでは出せない味わいに仕上がります。
1世紀以上続くマグロ加工品づくり

カンピージ社では、およそ1世紀に渡り、伝統的な製法でツナも浸けています。使用するのは、5~6月にかけての産卵期にシチリア島沿岸に回遊してくる黒マグロ。伝統魚網トンナーラによって漁獲し、ひと瓶ずつ人の手で、オリーブオイル漬けにしています。
こうして手間ひまかけて、地元の食材を加工し、届けられるカンピージ社のおいしさ。眩い太陽と気候によって育まれた、パワフルな味わいです。

カンピージ・サルヴァトーレ|CAMPISI SALVATORE
1854年創業。地中海近海でとれるマグロのツナ、カラスミ、チェリートマトのドライなど、立地を活かした加工品づくりを行う。